2013年1月30日水曜日

矛盾

しかし,機械で友達をつくるなんて,かわいそうだね。(ドラえもん)


命題Aと命題¬Aの両方が存在してしまうことを矛盾といいます。
経験主義的な主張(をする人)の中で,かなりの確率でお目にかかります。

ある子ども番組で,誰もが一度は考えたことがある問題を取り上げた歌がかかっていました。

「善は急げ」 vs. 「急がば回れ」

「一石二鳥」 vs. 「二兎追うものは一兎をも得ず」

「果報は寝て待て」 vs. 「蒔かぬ種は生えぬ」


歌の結論では,こういう矛盾に出会ったら「君次第」なんだそうな。まあそうでしょうな。


もちろん,矛盾は中国の故事に由来するものですが,それを思うたび,僕は石川五エ門の斬鉄剣を想起してしまいます。(ちなみに,初期のルパン三世では「五右ェ門」と「五エ門」の表記を行ったり来たりしていました。)

あの斬鉄剣,五エ門曰く「つまらぬもの」をよく切っていますが,コンニャクが切れないという設定なんですね。

斬鉄剣について,正確には矛盾ではないんですが,気になる点が2つ。

まず,石川五エ門は,斬鉄剣を振り回して,キンキン言わせながら,銃弾をかわしています。
あれ,銃弾を弾いているんでしょうか? 切っているんでしょうか?
理屈では弾いていないとマズイでしょう。

斬鉄剣は何の抵抗もなく切ってしまうのでしょうから,飛んでくる銃弾の速度を変えることはないでしょう。つまり,切ってしまうと,銃弾の勢いはそのままなので「哀れ五エ門」となってしまうはずです。

2つ目に気になるのは斬鉄剣を入れる鞘です。

「テヤーッ!」って斬りかかる時に鞘の口の所に刃が当たっているんじゃないかと心配です。でも鞘は無事のようなので,当たっていないんですね。それが五エ門の刀の抜き方のすごいところなのでしょうね。鞘に収める時も当たっていないんでしょう。

五エ門のテクニックで解決させるのもアリなんですが,僕は別の解決策を考えていて,それは「鞘の内側をコンニャクでコーティングする」というものです。もちろん定期メンテナンスの必要があります。